EMOTION / 感情

 オジさんジョエルのまったりタイムの時間です。ヒトは実に感情的な生き物であります。ということで今回はEmotion、感情について話していこうと思います。でもなぜか? それは本質的に言って、スノーボーディングは感情や気持ちを追い続けるもの、ですよね。その証拠にスノーボーディングで求める感情は気持ちの高揚。そしてその高揚は愛情にとても近い。さらに愛情と同じように気持ちの高揚はコントロール不能で年齢は関係ない。ときにその高揚感は子供のような無邪気な笑いを誘い、自分でも驚くほど大きな声を上げるときもある。僕らは疑いもせずにその気持ちの高揚を求める。そしてその気持ちには明確な名前がない代わりに、Stoke(かき立てる)という言葉でうまく表現される。プロスノーボーダーも、楽しむだけのスノーボーダーも同じようにこの感情を求め続けている。その高揚感はあっという間に過ぎ去ってしまうのに、どうしてもその気持ちの高ぶりを追い求めてしまう。雪の朝は準備をしながらソワソワして、頭の中ではスムースなパウダーを滑ってスラッシュを上げる。そのときが来るまでの時間は、期待という別の感情を味わう。ビデオや雑誌がリリースされ、新しいギアを手に入れ、ボードにワックスを掛けたり壊れたところを直したりする。日に日に昼が短くなり、木々の色が変わりやがて葉を落とす。気温がぐっと下がる。ひそかに滑りのプランを立て始める。シーズンパスを用意する。そして待つ。僕が住んでいる場所(スコーミッシュBCの近くの森の中)はいつも雨が降る。薪ストーブ用の薪割りをする。犬と一緒に森を歩き、戻ってきたらいくつもタオルを使って彼らを乾かす。野生のクマの鳴き声が遠くで聞こえる。クマたちは冬眠を前に過食するためにエサ探しをしている。クマがすっかり冬眠している頃、僕らの時間が来る。そうなると頭のなかにもうひとつ嬉しい悩みが増える。毎日、ピークをチェックして標高の高い場所の雪を予想する。イライラすることも増えるけど、僕は一向に気にしない。ちょっと考え方を変えるだけで気持ちの持ちようはいくらでも前向きになる。この時間すら楽しむように。彼女の手を握って、ゆっくりと時間を過ごすように。それはまるで毎年感じる新しい恋のよう。母なる自然はいつも僕らに雪をもたらしてくれる。でも降るか降らないかは彼女の気分次第。

 

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スタッフフォトグラファーとして参加したUnion Teamムービー『Stronger.』

ジョエル・フレーザー / JOEL FRASER Facebook Instagram Websiteジョエル・フレーザー
JOEL FRASER

CAPiTAのフォトグラファーとしてライディング、ライフスタイルなどの写真を撮り続けているジョエル・フレーザー。変態ワードのパンチラインやユニークな性格とは裏腹に、仕事はきっちりこなす真摯な男。日本にホーミーが多く、日本語のスキルも絶賛向上中。

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